為替相場を予想するにあたって重要なものは数多くあります。
過去のデータに基づいたテクニカル分析や手法、取引する上での規則性のあるルール付。
それらも大事ですが、一番重要視すべきは各国の経済状況とその動向といえるでしょう。
その経済状況を明確に数値化し、国民に発表するのが『経済指標』なのです。
いくらテクニカル分析上で強い買いシグナルが出ていたとしても、経済指標が予想外の悪い結果で発表されたらその瞬間から急激な下降をしてしまいます。
過去にいくら長い期間トレンドを維持してきていたとしても、それを急に方向転換させてしまうほど強い影響力を持つのです。
私も過去に何度か経済指標や要人発言に振り回されました・・・
手堅いロングポジションだと思ったのに、ちょっとIMFのお偉いさんが金利政策引き締め案を話したら急激な下降でストップかかったりとか 。・゚・(ノД`)・゚・。
各国それぞれ経済指標を発表するのですが、アメリカの経済指標は米ドルだけではなく、全通貨に影響を与えます。
世界一取引量のあるUSドルが何らかの変化を見せれば、他の通貨も変化を起こすのは当然ですね。
特にクロス円は大きな影響を受けるのはご存知だと思います。
大きな経済指標ともなれば、普段ボラティリティ(値幅)の緩やかな米ドル/円でさえ、わずか数分で50~100pipsほど動くのです。
これを大きなチャンスとみて一攫千金的にポジションを持つか、どちらに急激な変化をするか予想も出来ない状況でリスク回避を図るべきだと考えるかは個人によって違うと思います。
どちらに動くか全く予想がつかなくても50%の確率で大きな利益を生むわけですから、思わず乗っかりたくなるのもわかる気がします。
当然ですが、大きな損失を被る確率も50%ですけど・・・(; ̄▽ ̄)ゝ”
私としては経済指標時のギャンブルは避け、一旦大きく動いたのを確認してからポジションを取った方がいいと思っています。
そのまま急激な勢いにつられてそちらに流れていきそうならその方向に、一旦落ち着いて戻しや反発が起きそうならその方向に、今までにない動きで予想がつかない場合は無理にポジションをとらない、などが面白みはなくとも無難なのかもしれません。
もちろん確固たる自信がある場合は勝負に出るのもいいと思います。
世界情勢に詳しく、様々な要因から予想を立てて、どのような結果が出るかおおよそ想像がつく人にとっては一番の稼ぎ時ですから。
ファンダメンタルズはとても重要です。
大きな時間の流れの中で為替相場を見ると、必ずファンダメンタルズ通りに動いています。
ですから、そういった世界情勢などの最新の情報を毎日身近に感じ得ることができる『プロ』と呼ばれる人達は絶対的優位にあることは間違いないでしょう。
一般人が得られる情報だけでも、ある程度の予想をたてることはできます。
しっかりとファンダメンタルズについて勉強し、日々世界の経済状況に目を見張らせ、過去どういった状況で為替相場が大きく動いたかなど熱心に調べて把握し、それらの材料をもとに自分なりの考察を加えて予想できれば、ある程度はプロと呼ばれる人達に近づけるかもしれません。
しかし、そこまで時間と労力を消費しても、100%確実な予想が立てられるわけでもないので、そこまでやる人はなかなかいません。
ある程度確率を上げるという意味での、もっとシンプルな予想の立て方があります。
大きな経済指標の前には必ずいくつか他の指標が発表されています。
次にどう動くか考える際に、それらの数値はいい判断材料になります。
経済指標の中で最も重要なものといえば『雇用統計』があります。
雇用統計はその国の経済状況を表すのに重要な指標です。
例えばその雇用統計の数値が予想以上に高く発表されたとしましょう。
その数値が多いということは、雇用が多くあったということですよね。
ということは企業側も人手が足りなかったというこで、仕事がある⇒会社が利益を上げる⇒賃金が増える⇒消費が増える⇒経済が潤い景気回復になるという良い循環に繋がります。
経済が活性化している国はインフレ傾向になりやすく、急激なインフレを避けるために政府が政策金利を上げたります。
単純にそれだけではないのですが、そういった様々な要因があり通貨価値も上がり、投資家の通貨買いが加速することで急激な上昇が起こるのです。
この雇用時計の発表は毎月一回行われます。
これに対して『新規失業保険申請件数』という指標が毎週発表されるのですが、この数値を前回の雇用統計、失業率と照らし合わせたり、次回の雇用統計までの推移を観察していればある程度おおまかですが数値が予想できたりします。
他にも様々な指標があるので、その結果をもとに過去の雇用統計との因果関係を調べれば予想の精度がより上がると思います。
ここで重要なのが、為替相場の動きは「前回発表されたの数値より大きいか小さいか」には大きく影響されません。
つまり、前回の雇用統計数値よりも今回の数値が低かったとしても急激な相場上昇が起こることが多々あるのです。
重要なのはあらかじめ発表前に予想されていた数値(コンセンサス)よりも上か下かなのです。
今月は景気悪化で前回よりも数値が低いのは明白であり、政府も低い数値を予想している。
しかしフタを開ければ思ったよりも悪くない状況であり、前回には遠く及ばないが、事前に予想されていた数値よりも上であった。
そんな時、大きなサプライズとして急激に上昇するのです。
私の結論として、経済指標の数値を予想するのは非常に難しく、FX自体そうなのですが、どちらに動くか賭けるのはまさにギャンブルだと思ってます。
せっかくのチャンスの瞬間でもあるのですから、なんとかモノにできないかとOCO両建て注文や、いろいろな手法を試しましたが、どれも確実なものはなく「これはいける!」と思えるまでにはなりませんでした。
逆にその典型的なギャンブル要素が人気となって、米雇用統計などの大きな指標だとちょっとしたお祭り騒ぎになったりします。
競馬でいうG!みたいなものなんでしょうか?
そういった雰囲気は個人的に嫌いじゃないんですけどね~( ̄ー ̄)ニヤリッ
とにかく、もし指標取引をするならあくまでギャンブルと割り切るか、よほど情報収集しないと大きく儲けを出すというのは難しいかもしれませんね。
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